あべウイメンズクリニック:福島県郡山市【不妊治療・妊婦健診・がん検診・その他婦人科、病気かなと思ったらすぐにご相談ください。】

あべウイメンズクリニック

コラム

震災から6か月

9月11日

今日で震災から6か月がたちました。6か月でいろいろな変化がありました。7月末に4か月待って、ようやくクリニックの修復工事が始まり、あと少しの手直しを待つだけでクリニック建物の修復は終わります。でも、あと少しの手直しがなかなか進みません。

一番変化したのは日々、眼に見えない敵と戦っている福島県民の心ではないかと思います。福島県で生まれ育った人、縁があって福島県で生活をしている人。きっと、福島県が大好きで大好きでたまらなかったはずなのに福島県で生まれたこと、生活していることを悔やんだり、恨んだり・・・、福島県以外で生活している人たちを羨ましがったり、妬んだり・・・。眼に見えない敵の収束する時間より、以前のように「福島県を愛する心」「福島県が大好きな心」を取り戻す時間は何倍もかかるのではないでしょうか。少しずつでもいいから前に向かって進んでいかなければいけないのに心無い人の無責任な発言(暴言)や行動には心痛むばかりです。

昨日、会津高校の1年2組のときの同級会がありました。なぜ1年生の時の同級会なのかはわかりませんが突然、「同級会を開きます」と電話がかかってきました。担任だった先生と僕を入れて9人の小さな同級会でしたが高校1年のとき以来、33年ぶりの再開でした。みんな、しわが増えたり、白髪が増えたり、頭部が少し薄くなったりしてはいましたがそのまんま、まったく変わりませんでした。僕は診療が終わってから会津若松まで行ったので1時間遅刻してしまいましたが部屋のとびらを開けるなり、「変わらないな~、若いな~。高校生の時と一緒じゃない」と言われました。33年ぶりとは言え、決して、他人行儀の会話ではなく33年前の高校生の時、そのまんまの会話でした。1次会、2次会と楽しみ、郡山に戻ってきたのは午前様になっていましたが震災以来、忘れていた心地よさでした。分かれる時も次回の再会の約束をするわけでもなく、「じゃ、またな」と言って分かれてきました。

「福島県を愛する心」「福島県が大好きな心」をみんなに取り戻すことは本当に難しいかもしれないけれど、取り戻すためには「絆」が必要かな?と思いました。