tracker コラム - 医療法人あべウイメンズクリニック

あべウイメンズクリニック:福島県郡山市【不妊治療・妊婦健診・がん検診・その他婦人科、病気かなと思ったらすぐにご相談ください。】

あべウイメンズクリニック

コラム

本日、開院9周年を迎えることができました

11月9日


本日、開院9周年迎えることができました。開院当日、来院された患者さんは17名でした。お一人、お一人はっきり覚えています。現在、診察券番号は16600番を超えています。1番は秋田県の和太鼓奏者の方です。クリニック隣のトステムショールーム(現在リクシル)も同じ日にオープンを迎え、そのオープニングイベントのため郡山にいらしており、おなかが痛くなり来院されました。当然、その方はそれきり来院されていません。2番の方は吐き気と腹痛で来院された方です。ご本人は胃腸炎かと思って来院されたそうですが妊娠されていました。思いもよらない妊娠で大変驚かれていましたが無事出産され、現在はその女の子も小学2年生になりました。妊婦健診についてきていた小学4年生だったお兄ちゃんも高校3年生になったそうです。その方が先日受診され当時の話をしていると「私の診察券番号を1番に変えてもらえませんか?」と。
笑ってしまいましたが「事実上の1番初めの患者さんだからね。今、16000人以上いらっしゃる患者さんの牽引者なのだからこれからもよろしくお願いしますね。」

昨日、本日が日曜日なのでクリニックのお祝いごとには恒例になっているケーキを食べました。ごちそう様でした。


今日があるのも患者さんの皆さま、クリニックを支えていただいている多くの方々、そして院長に負けず劣らず個性豊かなスタッフ諸君のおかげだと思っています。本日、10年目をスタートするにあたり、開院初日に思っていた初心にかえって、皆さまの心に希望・喜び・安らぎが芽生えるお手伝いをしてまいりたいと思います。これからもよろしくお願い申し上げます。

ハロウィン

10月31日


今日で10月も終わりです。
今日はハロウィン。患者さんにチョコレートいただきました。
僕自身、ハロウィンの意味があまりわかっていないけど・・・。
ありがとうございました。

実りの秋

10月19日

今年もやってきました。実りの秋・・・。
お米屋さん、農産物の直売所、スーパーでも平成26年新米が販売されています。今年の福島県産米の出来はやや良とのことでした。
9月のお彼岸、天気が良かった秋分の日にクリニック近隣の田んぼを見て回りました。お米をたくさん実らせ重くなった稲穂の先には赤とんぼが止まっていました。稲穂の先だけではなく秋の青空にはたくさんの赤とんぼが飛んでいました。

撮影した日はお彼岸、秋分の日だったので彼岸花も咲いていました。その間から見る安達太良山もうれしそうでした。

いつもの奥羽大学駐車場からみた仮設住宅です。部分的ですが稲刈りが行われていました。

そこに、希望と夢を乗せた会津ライナー号が通り過ぎていきました。
いろいろな事があっても自然は正直です。秋が来れば自然は秋の風景になるのです。

不妊治療成績 32

8月14日

4月から6月まで不妊治療の結果、22名の方が妊娠されました。治療内容は

①タイミング・・2名
②クロミッド・・1名
③子宮卵管造影・・5名
④メトホルミン+クロミッド・・1名
⑤子宮卵管造影+クロミッド・・2名
⑥子宮卵管造影+セキソビット+HMG・・1名
⑦子宮卵管造影+メトホルミン+クロミッド+HMG・・1名
⑧セキソビット+AIH・・1名
⑨クロミッド+AIH・・1名
⑩子宮卵管造影+AIH・・1名
⑪子宮卵管造影+クロミッド+AIH・・2名
⑫子宮卵管造影+漢方+クロミッド+AIH・・1名
⑬体外受精-凍結胚移植・・2名
⑭顕微授精+凍結胚移植・・1名

たいへん嬉しいです。皆さん、あきらめずによく頑張りました。これからも応援するので頑張ってください。

精子と卵子が出会うと受精卵となります。受精卵は翌日には二つに割れて2分割卵になり、さらにその翌日には4分割卵に、そして、その翌日には8分割卵となります。
その後は桑実胚、胚盤胞となり子宮内膜に着床します。


桑実胚です。


胚盤胞です。

桑実胚はその見ためが桑の実に似ているので桑実胚と言うそうです。6月の終わりに本物の桑の実を見たことが無いと思っていた僕は小さい頃、福島市の従兄の家で蚕を飼っていたことを思い出し、従兄に電話をしたところ、「今は蚕を飼っていないので桑の木はあるけれど野生化して大きくなってしまっている」と言われました。でも、ちょうど桑の実がなっているとのことで見てきました。


野生化した桑の木です。


これが桑の木になっている桑の実です。桑実胚と似ていますか?

従兄曰く、「お前は小さい頃よく食べていたぞ」と。そう言えば見たこともあるし食べた事もあるような気がしました。とっても甘くておいしかったです。

自然は正直です

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今年も例年と変わらず、クリニックの花が咲きました。自然は正直です。


福島県の花シャクナゲが咲きました。


えごの木も咲きました。


サツキも咲きました。

いずれも見ごろは終わりましたが・・・。


東日本大震災直後、物流、郵便がストップしたことを覚えていますか?

震災直後、一番初めに届いたお見舞いの絵葉書があります。版画家の小暮真望さんとお姉さまからの絵葉書です。



震災後、お守り代わりに診察室においてありました。ずっと、診察室の僕の机の前に貼ってあったので気付いている方もいらっしゃるかと思います。

ある時、患者さんと一緒に来た子供が「先生、あれなあに?」と聞いたので「先生の宝物」と答えました。

最近、額に入れてみました。

いつか、この絵葉書と同じ作品を買うぞと思い、ずっとそれを励みに頑張ってきました。


先日、仙台で個展があり、ようやく購入することができました。

小暮真望、「緑揺 小田代原」那須、戦場ヶ原に隣接する湿原の作品です。現在、待合室に本物が飾ってあります。

僕のそれまでの思いを真望さんのお姉さまに伝えたところ涙ぐんでおられました。


もう一つ、「白花の香り 南会津高杖のそば畑」も一緒に購入し、これも待合室に飾ってあります。

以前から待合室に飾ってある「吾妻連邦」も小暮真望さんの作品です。

こころの山 2

5月12日


ゴールデンウイーク前の話になります。


クリニックの木々もだいぶ若葉が育ってきました。


クリニック前の歩道の芝桜も満開を迎えました。


とてもきれいです。


クリニックのサツキも咲き始めました。


きれいに咲いてくれることを願います。


昨日の話になります。


先日、こころの山について書きましたが二つ目は飯豊連峰です。小さいころ僕が遊びまわっていたところからは磐梯山も飯豊山も見えていました。今は大きな建物ができ、あまり見えないようですが・・・。
飯豊連峰は懐の深い母親のような感じがする山だと思います。
会津に生まれ育った男は13歳になったら、一度は登らないといけないそうです。
登るには非常にきびしい山なので人生にたとえて「どんなにつらい困難」があろうとも飯豊山に登ったときのつらさを思い出せば乗り切ることができるようにとのことです。
今思い起こせば体力が有り余っていた中学生のころに登っておけばよかったと思います。今となっては登ることは体力的に無理な気がします。でも、僕に人生においていろいろな困難は次から次へと襲いかかってきていますが「なにくそ!」と言う気持ちで前に進んでいます。


菜の花畑から見る飯豊連峰もすごくきれいでした。


郡山では田植えが始まっているようですが飯豊連峰のふもとではようやく代掻きが始まっていました。


飯豊連峰の写真を撮っていると白とピンクの花が一緒に咲く、しだれ桜がありました。


ゴールデンウイーク前に咲き始めたサツキも満開を迎えました。


赤と白のサツキです。

自然は正直です。どんな困難なことがあっても毎年、同じようにきれいな花を咲かせてくれます。

こころの山

4月30日


こころに迷いがあるとき、見るとホッとする山が皆さまにはありますか?
僕には3つあります。
まず、なんて言っても会津若松出身の僕にとって毎日見て育った山、磐梯山です。
写真は昨日の磐梯サービスエリアからみた磐梯山です。初登頂は小学校1年生の時でした。
今でも磐梯山を見ると心がおちつきます。



不妊治療成績 31

4月17日

1月から3月まで不妊治療の結果、19名の方が妊娠されました。治療内容は

①タイミング・・3名
②クロミッド・・1名
③クロミッド+HMG・・1名
④子宮卵管造影・・4名
⑤子宮卵管造影+クロミッド・・2名
⑥クロミッド+AIH・・2名
⑦子宮卵管造影+クロミッド+AIH・・1名
⑧体外受精-凍結胚移植・・2名
⑨栄養指導+体外受精-凍結胚移植・・1名
⑩顕微授精+凍結胚移植・・2名

たいへん嬉しいです。皆さん、あきらめずによく頑張りました。これからも応援するので頑張ってください。

先日の続き


クリニックから見た奥羽大学駐車場の桜です。クリニック前の芝桜も咲き始めました。


芝桜に混ざりタンポポも咲いています。




先日咲き始めた逢瀬川の桜もほぼ満開になりました。


昨年のコラムとほぼ同じ場所から撮影しました。ビッグアイも見えます。


クリニック前から見えた奥羽大学駐車場の桜も近くから見るとほぼ満開です。


会津若松行き下り電車が通り過ぎました。


奥羽大学駐車場の桜の向こうには仮設住宅が見えます。


間もなく郡山行き上り、あいづライナーが通り過ぎていきました。電車と同じく前へ前へ進んでいくぞ!

春の訪れ

4月14日


2か月前、2月15日に大雪が降りましたが自然は正直で春が訪れました。


クリニックの近所の公園から安達太良山が見えます。まだ、残雪があります。



例年、今の時期満開になる逢瀬川の桜はまだつぼみから少しだけ咲き始めの様です。


仮設住宅にはまだたくさんの方々が住んでおられるようです。遠くの山にもまだ残雪があります。



奥羽大学駐車場から見える桜もまだ早い様です。



電車は人と人の希望と夢を乗せて桜の中を走っていきます。春は旅立ちの季節です。
仮設住宅に住んでおられる方々も早く旅立ちができることを祈るばかりです。



クリニックの木々も新しい芽を出し始めました。芽生えの時です。

あれから3年

3月12日

あれから、3年がたちました。

昨年も一昨年も書きましたが皆さまにとって、あっという間の3年間でしたか?それとも、すごく長い3年間でしたか?

僕にとってはすごく長い、長い3年間でした。

震災後、約4,500人もの新患の患者さんとの出会いがありました。

通院されている皆さまを考えてみますと震災後、県内外に避難されていて戻ってこられた方々も、転勤で福島にいらっしゃっている方々も、昨年よりも多くなっていると思います。しかし、震災前のように「人」が戻るにはまだまだなのかなと言うのが実感です。皆さまからも、眼に見えない敵の話は出なくなっていますがしかし、僕も含め皆さまの心の奥底にはまだまだ「敵」が残っているのではないでしょうか?放射線と言う眼には見えない敵もそうですが心の奥底に潜む眼に見えない本当の敵に打ち勝つことができなければ福島の復興はあり得ないと思います。
先の大河ドラマで八重さんが「んだけんじょ、恨みを支えに生きていては前に進めねぇ・・」と言っていました。
また、僕の愛読雑誌「致知」3月号に「自分の城を自分で守るのはこの世に生を得た人すべてにとって必須の姿勢であり、課題であろう」と書いてありました。
誇り高き福島県民は「プライド」と「モラル」を捨てることなく、毅然と復興に向かって、少しずつでも進んでいくべきではないでしょうか?

昨年の3月12日から昨日まで僕の放射線積算量は888μSv/年、約0.89mSv/年でした。約10日間くらいは県外に出かけましたが大部分は郡山で過ごしていました。一昨年の3月12日から昨年の3月11日まで僕の放射線積算量は1149μSv/年、約1.1μSv/年でした。一昨年からの1年間と比べ確実に放射線積算量は減ってきています。約0.89mSv/年は国の定める基準は下回っていると思います。一昨年の今頃の時期、僕の1日放射線量は3.5μSv/日、昨年は2.6μSv/日、今年は2.2μSv/日でした。

昨日、3月11日、震災の時、お一人目を妊娠されたばかりで、余震続く中、原発事故で避難される方が多い中、避難されず、秋にお一人目を出産され、昨年にも二人目を出産された方が「また、妊娠したよ」とニコニコ来院されました。
最近は不妊治療されている方も含め、いろいろな意味で妊娠されている方が多い様に思います。
福島の復興は非常に長い年月はかかると思いますが「人」、「新しい命」が担ってくれると思います。

先日は記録的な大雪が降りました。雪かきが大変でしたが雪かきで僕の背の高さまであったクリニック駐車場の雪もすっかり解けました。
福島も雪解けが進み、いろいろな意味で少しずつ、少しずつ春が近づいてくれることを願います。