あべウイメンズクリニック：福島県郡山市【不妊治療・妊婦健診・がん検診・その他婦人科、病気かなと思ったらすぐにご相談ください。】

5月5日

今日はこどもの日。郡山の街中にも鯉のぼりが気持ち良さそうに泳いでいました。クリニックの芝桜も満開です。

つつじも咲き始めました。先日、木の芽が出始めたと思っていたら、木々の葉っぱが青々としてきました。放射能になんか負けないでどんどん、成長してきています。

今日はスキーを教えていただいている先生にお会いしたくて岳温泉まで行ってきました。安達太良山は頂上付近に雪を残していましたが春を満喫しているかのように雄大にそびえていました。放射能なんか吹き飛ばしそうな勢いでした。「負けない心」「あきらめない心」を思い出さないと・・・。

4月17日

2011年1月から3月まで不妊治療の結果、29名の方が妊娠されました。治療内容は

①SHG・・1名

②甲状腺機能低下症治療・・1名

③高プロラクチン血症治療・・1名

④タイミング・・2名

⑤子宮卵管造影・・5名

⑥クロミッド・・2名

⑦子宮卵管造影＋クロミッド・・8名

⑧子宮卵管造影+HMG+HCG・・1名

⑨子宮卵管造影+クロミッド+AIH・・1名

⑩腹腔鏡下卵巣多孔術+クロミッド+AIH・・1名

⑪IVF+凍結胚移植・・3名

⑫ICSI＋凍結胚移植・・3名

大変うれしいです。これからも応援しますのでがんばりましょう。

奥羽大学から見た桜は満開です。

4月16日

震災後、一か月が過ぎ、毎日、「先生、妊娠したみたい」と患者さんが何人かお見えになります。地震や原発問題で皆さん不安で大変でしょうけど「新しい命」を授かった喜びで、ニコニコしています。思わず、僕もスタッフもニコニコしてしまいます。本当に患者さんから勇気と元気をもらっています。

原発問題で郡山の小学校では入学辞退者や転校している人がいるそうです。当院に通院中の妊婦さんも北は八戸から南は福岡まで避難されている方がいらっしゃいます。みなさん、放射線が心配で避難しているのでしょう。

先日、患者さんに「先生、どこにも行かないでね」と言われました。また、別な患者さんには「先生、やめないでね」と言われました。本当に「医師冥利」につきます。お一人でも僕を必要としてくれている方がいる限り、「どこにも行かないし、やめないよ」

福島県は原発問題のため、岩手県や宮城県と違い、まだ、復興へのスタートラインに立てないでいます。郡山は福島県の商都です。郡山市民が立ち上がらなければ福島県はいつまでたっても復興へのスタートラインには立てません。早くみんな戻って来ないかな・・・。

郡山では桜が咲き始めました。開成山公園はそろそろ桜が見ごろです。開成山公園は安積開拓のシンボルです。安積開拓者の精神を思い、新しい郡山を作っていきたいと思います。

クリニックの木々も新しい芽を付け始めました。まるで、「先生、妊娠したみたい」と言って来院してくれた皆さんをお祝いしているようです。

4月10日

一か月前、東北を未曾有の巨大な地震が襲いました。それにより、多くの方々の人生が大きく変わってしまいました。そして、福島県は地震、津波、原発事故、風評被害と大変な試練を受けなくてはいけなくなってしまったのです。先日、牧師さんの奥様にご主人に「神は乗り越えられない試練はお与えにならないと言うけれど今回の原発事故は本当に乗り越えられるのか」聞いてほしいとたのみました。「乗り越えられる方法はきっとあるはずだ」と言っておられたとのこと。「負けない心」「あきらめない心」をもって、少しずつ、一歩、一歩、前進していけば「乗り越えられる方法」が見えてくると信じてみようと思います。クリニック前の歩道に平成19年に植えた芝桜の花が今年も咲き始めました。もう少し待つと、きっときれいに咲き誇ってくれると思います。地震発生の日には吹雪いていたのに放射能にも負けず、春は一歩、一歩近づいてきてくれています。疲れない程度に「頑張ろう福島県！」

3月31日

皆さまにはご迷惑をおかけいたしましたが明日、4月1日（金）から通常の診療時間に戻ります。

クリニックは駐車場、玄関付近、院内の壁、塀等に一部損傷が見られますが診療は問題なく行えます。初診の皆さま、不妊治療中の皆さま、妊婦健診中の皆さま、その他、婦人科疾患、女性内科受診中の皆さま、わたくし、そして、スタッフ一同、皆さまのご来院をお待ちしています。

しかし、体外受精関係は業者さんにまだ培養器の点検を行ってもらっていないこと、何よりもまだ余震が続いていることから、落ち着いてから再開したいと思います。

明日、今月、大学の農学部を卒業したばかりの受精卵を扱う胚培養士の卵が2名、我々のスタッフの仲間入りします。彼女たちの笑顔を見ていると元気と勇気が出ます。きっと、皆さまのお役に立てるように育て上げますので、皆さまもご期待ください。

5年半前に不安と希望を抱きながらクリニックを開院いたしました。また新たに、クリニックを開院する気持ちで頑張っていきたいと思います。皆さまも「負けない心」をもって、一歩、一歩進んでいきましょう。「負けるな福島県！！」

クリニックの裏に寒椿の花が咲き始めました。

3月23日

昨日22日から、午前中だけ外来を再開しました。昨日は29人、今日は38人の方がお見えになりました。みなさんの元気そうな顔を見ることができ、僕自身、すごく元気になりました。みなさん、一応に放射線のことが心配のようです。僕はとりあえず原発で一生懸命働いている人たちを信じて、応援しようと思います。僕は大阪にいるとき、阪神大震災も経験し、怖い思いをしましたが今回の地震はスケールがけた違いだと思いました。そして、原発事故も追い打ちをかけてしまいました。でも、いつまでも、被災者、被害者でいても仕方がありません。一歩ずつ前進しなければ人間は進歩できません。「負けない心」を持つことが大切なのではないでしょうか。何に「負けないか」というと「自分の心の奥底に潜む本当の気持ちに・・・」です。「負けてたまるか」「負けへんで！」そしていつか「どんなもんじゃい！！」と笑い飛ばしたいと思います。

3月16日

今回の地震により、駐車場、玄関、院内の壁の損傷、床暖房の損傷がありましたが翌日には職員の懸命な働きにより14日（月）には午前中だけクリニックを開けましたが追い打ちをかけるように原発事故が発生、エアコンが使えず、流通が全くダメで医薬品、医療材料が手に入らず、やむを得ず本日休診としました。休診はいつまで続くかわかりませんがなるべく早い機会に再開したいと思います。寿泉堂綜合病院産婦人科部長鈴木博志先生のはからいで当院受診中の皆さまはその間、何かあれば診ていただけることになりました。皆さまにはご心配とご迷惑をおかけしますがご理解とご協力お願いいたします。

医療法人　あべウイメンズクリニック　院長 阿部 州雄

3月16日

このたびの地震に際し、いろいろな方から、お電話やメールをいただきました。特に、青春時代を過ごした、近畿大学医学部産科婦人科学教室の先輩や同期、後輩から、また、大学生時代にバスケットボール部で汗を流した同期生、悪友たち、北は北海道札幌から南は大分湯布院まで・・・。

あまり長電話もできず、メールの返事も短いものでしたがあれが精いっぱいでした。僕は大阪にいるとき阪神大震災も経験しましたが今回の地震はその時よりも激しく、恐ろしく、日本が沈没するのではないかと思いました。

自宅も食器が割れたりいろいろなものが落ちたり、建物も一部損傷しました。でも、家族全員、命が助かったことにほっとしています。ありがとうございました。