tracker コラム - 医療法人あべウイメンズクリニック

あべウイメンズクリニック:福島県郡山市【不妊治療・妊婦健診・がん検診・その他婦人科、病気かなと思ったらすぐにご相談ください。】

あべウイメンズクリニック

コラム

ウルトラの母が来ました

今日はクリスマス。

みなさん、いろいろな思いを抱きながら、いつもの年とは全くちがうクリスマスを迎えたのではないでしょうか?
先日、以前、コラムに書いたウルトラ3兄弟(団子3兄弟)がウルトラの母とウルトラの父に連れられてがやってきました。ウルトラの母から以前いただいたお手紙には毎日、ウルトラマンごっこで大変だと書いてありましたが、実際に目の当たりにすると本当にウルトラ3兄弟は大変だな~と思いました。不妊症で悩んで、妊娠しても悩んでいた今にもしぼみそうな弱々しい奥さんががウルトラ3兄弟に足にまとわりつかれ、一人は抱っこし、一人はウルトラの母の頭によじ登っていました。「大変だね~」と言うと「もう一人、4人目が欲しい」と言っていました。その言葉にウルトラの父は唖然としていました。僕もびっくりしましたが弱々しい奥さんから、肝っ玉母さんになったウルトラの母に涙が出てしまいました。ウルトラの父が何と言おうと本物のウルトラの母と同じくらい子供が授かればいいのにね~・・・。

先週、クリニックの忘年会を行いました。ビンゴゲームをしたり(僕はビリでしたが・・・)、くじ引きしたり、あみだくじをしたり、スタッフそれぞれ、楽しんで、酔っぱらっていました。大震災、原発事故にも関わらず、毎日、一生懸命頑張ってくれています。本当にご苦労様です。ありがとう。


今年も残りわずか。気合を入れて頑張っていきましょう。

スタッフのみんな、来年もよろしくね。

そして、本物のウルトラマンよ。君は福島県が生んだヒーローなんだから、福島県を助けないでどうする。来年こそは眼には見えない敵をやっつけて、福島県を守ってくれ!よろしくたのむ!

本日、開院6周年を迎えることができました

本日、11月9日、開院6周年を迎えることができました。

思い起こせば6年前、不安と希望を抱きつつ、クリニックを開院いたしました。初日の患者さんは17名、今でもほぼ全員の方を思い出せます。現在、診察券のID番号は約12,000です。でも、今でも、初日に来院していただいた患者さんがお見えになります。いろいろな患者さんとお会いしてきました。初めは不安なお顔をされていた方もいつしか、明るい顔になられます。でも、なかなか、皆さまのお役にたてないことも正直ありました。その他にもいろいろなことがありました。楽しいことも、苦しいことも・・・。でも、いつも、「負けない心」と「あきらめない心」をもって、日々、半歩ずつでもいいから前に進もうと考えています。

今年は大震災、原発事故と大変なことがおこりました。特に原発事故は日々、目には見えない敵との戦いで、皆さまも苦しんでいることと思います。原発事故直後には患者さんから「先生、やめないでね」、「どこにも行かないでね」と言われました。本当に医師冥利に尽きます。「どこにもいかないよ。」

9月中旬に私用で日帰りですが静岡県に行ってきました。震災後、初めて、福島県を出ました。9月なのにセミが鳴いていました。外で大きく深呼吸をしてみました。9月なのに、なぜか忘れていた夏を感じました。「これが日常なんだよな~」深呼吸をしたらなんかすごく楽になりました。

今日、職員で6周年のお祝いにケーキを買ってきてみんなで食べました。そうしたら、開院前からお世話になっている業者さんから、6周年のお祝いにまた、ケーキをいただきました。今日はケーキを2個も食べることができて、僕も職員も心もいっぱい、体重もいっぱい、きっと、血糖値もいっぱいです。でも、うれしい日だし、たまにはいいですよね。


これからも、皆さまの心に希望・喜び・安らぎが芽生えるお手伝いをしたいと考えております。どうぞ、よろしくお願いいたします。

医療法人 あべウイメンズクリニック 院長 阿部 州雄

震災から6か月

9月11日

今日で震災から6か月がたちました。6か月でいろいろな変化がありました。7月末に4か月待って、ようやくクリニックの修復工事が始まり、あと少しの手直しを待つだけでクリニック建物の修復は終わります。でも、あと少しの手直しがなかなか進みません。

一番変化したのは日々、眼に見えない敵と戦っている福島県民の心ではないかと思います。福島県で生まれ育った人、縁があって福島県で生活をしている人。きっと、福島県が大好きで大好きでたまらなかったはずなのに福島県で生まれたこと、生活していることを悔やんだり、恨んだり・・・、福島県以外で生活している人たちを羨ましがったり、妬んだり・・・。眼に見えない敵の収束する時間より、以前のように「福島県を愛する心」「福島県が大好きな心」を取り戻す時間は何倍もかかるのではないでしょうか。少しずつでもいいから前に向かって進んでいかなければいけないのに心無い人の無責任な発言(暴言)や行動には心痛むばかりです。

昨日、会津高校の1年2組のときの同級会がありました。なぜ1年生の時の同級会なのかはわかりませんが突然、「同級会を開きます」と電話がかかってきました。担任だった先生と僕を入れて9人の小さな同級会でしたが高校1年のとき以来、33年ぶりの再開でした。みんな、しわが増えたり、白髪が増えたり、頭部が少し薄くなったりしてはいましたがそのまんま、まったく変わりませんでした。僕は診療が終わってから会津若松まで行ったので1時間遅刻してしまいましたが部屋のとびらを開けるなり、「変わらないな~、若いな~。高校生の時と一緒じゃない」と言われました。33年ぶりとは言え、決して、他人行儀の会話ではなく33年前の高校生の時、そのまんまの会話でした。1次会、2次会と楽しみ、郡山に戻ってきたのは午前様になっていましたが震災以来、忘れていた心地よさでした。分かれる時も次回の再会の約束をするわけでもなく、「じゃ、またな」と言って分かれてきました。

「福島県を愛する心」「福島県が大好きな心」をみんなに取り戻すことは本当に難しいかもしれないけれど、取り戻すためには「絆」が必要かな?と思いました。

最近、うれしかったこと 3

8月16日

震災後、5か月が経過しクリニックの修復工事が99%終わりました。あとは手直し程度の工事が残っていますが工事の順番を我慢強く待ってようやく99%なので、いかに地震がすごかったのか・・・。

先日、3人のやんちゃな男の子のお母さんからお手紙をいただきました。開業当初の患者さんです。初めは不妊治療で来院され、妊娠後は妊婦健診で受診されていました。一人目は不妊治療で妊娠されましたが二人目、三人目は自然妊娠です。現在、開業6年目ですが5年間の間に3人も出産されました。しかも、すべて男の子・・・。不妊治療で受診されているときは本当に妊娠するのかすごく不安そうでした。一人目の妊婦健診の時は妊娠経過が問題ないのか、ちゃんと出産できるのか心配そうでした。ところが今はだれにも負けない団子3兄弟の肝っ玉母さんです。毎日、ウルトラマンごっこで大変らしいです。たくましいお母さんになって、僕はうれしいです。世の中、大変なことになっていますが団子3兄弟ウルトラマンたちと一緒に目に見えない敵をやっつけてください。頑張れ!

久しぶりに来院された方もいらっしゃいます。昨年、東京に転居されたのですがご主人のご実家、青森からの帰り道、郡山インターでおりて、わざわざ、会いに来てくれました。お二人とも知っている人は知っているプロのアスリートの方です。奥様は妊娠中、イタリア、オーストリア、東京、長野と妊婦健診の時以外は世界をまたにかけて移動されていました。僕からは「日本一移動距離の長い妊婦」と言われ、あまり模範的な妊婦さんではなく、僕もハラハラ、ドキドキさせられました。子供はご両親お二人に似たかわいい女の子で7月末に3歳になったばかりですが言葉がはっきりしていて大変驚きました。お二人は「運動神経がすごいんだ・・・」と自慢されていました。抱っこしようとしたらものすごい大きな声で泣かれてしまいました。体も大きくなっているけれど心も育っていたのでものすごくうれしかったです。いろいろ心配なこともあるけれど、頑張れ!

本日までお盆休みをいただきましたが明日からは通常の診療に戻ります。弱い自分自身に負けないように少しずつ歩んでいきます。皆さんも少しずつ歩んでいきましょう。

不妊治療成績 21

7月22日

4月から6月まで不妊治療の結果、21名の方が妊娠されました。治療内容は

①タイミング・・5名

②漢方・・1名

③カウフマン+クドミッド・・1名

④子宮鏡下子宮内膜ポリープ切除術・・1名

⑤腹腔鏡下卵巣多孔術・・1名

⑥腹腔下チョコレート嚢腫核出術+子宮卵管造影・・1名

⑦子宮卵管造影・・2名

⑧子宮卵管造影+メトホルミン・・1名

⑨子宮卵管造影+クロミッド・・5名

⑩子宮卵管造影+クロミッド+漢方・・1名

⑪IVF-凍結胚移植・・1名

⑫ICSI-凍結胚移植・・1名

大震災、原発事故と大変な中、みなさん、本当に頑張りました。新しい生命の芽生えです。僕は本当に、本当にうれしいです。これからも応援しますので前に向かって進みましょう。

最近、うれしかったこと 2

7月5日

先週、電話がありました。

まず、6月30日(木)に近畿大学医学部産科婦人科医局の先輩から。「福島は大変そうやけど阿部は大丈夫なんか?」と。大阪では報道されていないこともあるようで、福島県、特に郡山のことを説明しました。「郡山は原発から離れているから大丈夫なんやと思っていた・・・」「おれの別荘が白浜(和歌山県)にあるから、家族と一緒に休養がてら、羽田から飛行機に乗って白浜空港までバ~ンと飛んでおいでよ」と。でも、患者さんもいるし、僕には守らなくてはいけないものがたくさんあるからいけない旨、話しました。「わかった。でも、無理だけはせんときや。疲れたらいつでも言っておいでや」塩田先生、本当にありがとうございます。すごく、すごく、うれしかったです。

7月2日(土)には近畿大学医学部時代の友人たちから。「今、みんなで酒飲んでんねんけど、あべちゃんの話題になって、どないしてる?」達つぁんはいつも、僕が落ち込んでいたり、気が滅入っていたりすると必ずと言っていいくらい、テレパシーが届くのか電話をくれるんです。本当にたよりになる兄貴分です。石井君は大学卒業後、話したのは初めてかな?広島出身で今も広島在住です。大学時代にお父さんが大阪に来られた時、焼肉をごちそうになったことを思い出します。「親父は広島で原爆にあったけど元気にしているし、自分もその親父の子供として生まれて今こうして元気にしているんやよ・・・」何よりもうれしい励ましです。薩摩君はバスケットボール部時代の後輩ですが現在、整形外科医です。「阿部さん、おれ、整形やから、毎日、かなりレントゲンで放射能浴びているけど元気ですよ」彼なりの精いっぱいの励ましなんでしょう、うれしかったよ。山住は僕と年齢も一緒で入学、卒業も一緒で麻酔科医です。僕が医局時代、手術の際、よく麻酔をかけてもらいました。そして麻酔管理も教えてくれました。「あべちゃん応援に行くわ」と言ってくれましたが原発がおちついたら遊びに来てと言ったら「それでは全然応援になれへんやん」と。本当に気持ちだけでうれしかったよ。

どんなに離れていても日本中で少しでも僕のことを気にしてくれている人がいてくれているということはすごく幸せなことです。負けてたまるか!!

最近、うれしかったこと

6月になってからも当院で妊婦健診し、セミオープンシステムで総合病院にて震災後に出産された方がたくさん、元気な赤ちゃんを連れてきてくれています。赤ちゃんたちは純真無垢で本当にかわいいです。お父さんも、お母さんもうれしそうでニコニコしています。その中には、不妊治療をされて、元気な赤ちゃんを授かった方もいらっしゃいます。体外受精で授かった方もいらっしゃいます。新しい命が芽生え、いろいろ、大変な時期ではあるけれど、きっと、強い子供に育っていってくれることを願うばかりです。応援するからね。

開業当初、妊婦健診で通院されていた方が4月のご主人の移動で喜多方から郡山に戻ってこられました。(喜多方にいらっしゃったのは3年くらいでしょうか・・・)。その時お母さんの妊婦健診に一緒についてきていたお姉ちゃんがどうしても僕に会いたいといって、遊びに来てくれました。今は小学3年生になり、背も大きくなり、真っ黒だった顔も白くなったようにおもいます。診察室には子供たちが座れるように子供用の黄色いいすと緑のいすがあります。実はそのいすはこの子のために買ったものなのです。お母さんが超音波をしている最中、あまりにも院内を自由に動き回るので買ったものなのです。(買ってすぐに喜多方に転勤になったのでほとんど座ることが無かったのですが・・・)。これからも時々、遊びに来てね。

震災後、一時、体外受精を休止していましたが5月後半から少しずつ再開しています。一昨日、ようやく震災後初めて、臨床的に妊娠(超音波検査で胎のうが確認)された方がいらっしゃいました。どうか、神様、今後もうまくいきますように、お守りください。

ようやく、クリニックの壊れた箇所を直す復旧工事の順番が回ってきました。震災から4ヶ月待ちました。7月後半に行います。その間、一部、診療を制限しなければいけませんので皆さまにはご不便とご迷惑をおかけしますがご理解、ご協力お願いいたします。

6月になってからの訪問者

6月5日

当院は分娩を取り扱っていませんがセミオープンシステムを利用し、妊婦健診は当院で出産は総合病院にお願いしています。3日(金)、4日(土)に当院で妊婦健診を行っていた5名の方が赤ちゃんを連れてきてくれました。震災前後に生まれた元気な赤ちゃんです。新米ママさん4人、経産婦さん1人。新米ママさんの中には妊娠前から通院していた方もいるけれどみんな妊娠中は心細そうな顔をしていたのに、久しぶりに会ったら、みんな、それはそれはたくましいママさんになっていました。いろいろあるけれど、がんばれ!

あと、もう一人。太田西ノ内病院時代から仲良くしていた製薬会社のMRさんです。2年前に鹿児島に所長としてご栄転されましたが現在の福島が心配で休暇を取って会いに来てくれました。短い時間ではあったけど、いろいろ、愚痴を聞いてもらって、すごくうれしかった、気持ちが楽になりました。ありがとう。

震災後のいろいろな症状

5月26日

震災後、月経不順、不正性器出血、陰部のかゆみを訴えて来院される方が多いようです。余震が続き休養や睡眠が十分に確保できず、また、原発問題の見通しも立たず、皆さん肉体的にも精神的にも、疲労困ぱいのことと思います。からだへの影響としては、内分泌異常、ホルモンのバランスが崩れて月経が不順になったり、不正性器出血が起こったり、また、陰部のかゆみを伴うカンジダ膣外陰炎が多いようです。カンジダ膣外陰炎は体力の低下、免疫力の低下が症状を引き起こします。現在の状況下ではなかなか難しいかもしれませんが、早く元の生活リズムにもどること、休養や睡眠、栄養をしっかり取ることが予防や治療になります。もちろん、それ以外のも原因は多々ありますので、ご心配の方は恥ずかしがらずに産婦人科を受診しましょう。

先日、つぼみだったしゃくなげもどんどん咲いてきています。もう少しで満開になると思います。
満開になると高級感満点です。

また、先日芽吹き始めたと思っていたエゴノ木も白い花をつけ始めました。まだ、つぼみですがもう少しで一気に満開になります。満開になるといい香りがするんです。楽しみだな~。

新しいつぼみと仮設住宅

5月22日

クリニックにはいろいろな植物がありますがまた、新しいつぼみが膨らみ始めました。福島県の花、しゃくなげです。放射線にも負けず今年もきっときれいな花を咲かしてくれるでしょう。がんばれ!

先週、震災後初めて凍結胚を移植をしました。地震中も凍結胚はスタッフ一丸となって、愛情をこめて守ってきました。融解すると移植時には凍結した時よりもグレードがすすみ、大変良い状態で移植することができました。何とか妊娠されることをお祈りするばかりです。原発問題や余震もまだありますが少しずつ、ゆっくり、ゆっくり元の診療に戻していきたいと思います。

クリニックの近隣には福島県の農業試験場跡地があり、急ピッチで仮設住宅が建てられています。240世帯分と聞いていますがかなりたくさんの住宅が建ちそうです。完成も、もうすぐのように思います。避難所でお過ごしの方も以前の町で過ごされていた平和な生活には程遠いかと思いますが避難所での生活よりははるかにゆっくりできるようになるのではないでしょうか。心も体も疲れていると思いますがもう少しの辛抱ですよ。

仮設住宅の奥には震災直後より、北海道から応援に来ていただいている自衛隊の皆さんが駐留されています。皆さんのおかげで宮城県や岩手県のように福島県も復興へのスタートラインへ何とかつけるようになれると信じています。よろしくお願いします。

僕も「負けない心」「あきらめない心」をもって、少しずつ前進するぞ!!